義援金、なぜ一本化しない?

義援金とは、災害などの被害を受けた人たちの救護・支援のために寄付されるお金のことです。3月11日発生した東日本大震災でも、日本赤十字社をはじめ、テレビ局やインターネットサービス、その他様々な団体が支援のため義援金の窓口を開設しています。

そこで、本日はそんな「義援金」についての素朴な質問をご紹介します。

質問
義援金の窓口はなぜ一本化しないのですか?
震災の義援金を送るためには、さまざまな窓口が存在しています。
「赤十字社」「日本ユニセフ」「ドラえもん募金」とかさまざまです。
ただこういう窓口によっては、義援金の何%かは、手数料や運営資金として使われていたり、会計が不透明だったり、そもそも被災地の復興資金として使われないという話も聞きます。

窓口が一本化されていれば、送ったそのままの金額が被災地に行くと思うのですが、一万の窓口を使えば、その分中抜きの発生確率が増大するし、人手もよけいにかかるので、結果として送られる金額が減少するのではないでしょうか?

要するに複数の窓口があるのは、構造的にどう考えても無駄なのではないかと感じています。
せっかくの善意なのですから、被災地の人にちゃんと届いて欲しいと私は思います。

ですので、義援金の窓口は基本的に一本化するべきだと自分は思います。
なぜ、そのようにできないのでしょうか?
詳しい人がいれば教えていただきたいと思います。よろしくお願いします。

回答
一本化、というのは、これまた問題が起こります。

いくら莫大な募金などを集めることが出来たとしても、それをどのような地域に送るのか、どのような目的で使うのか、というのを考えた場合に、全てを賄うだけの額になることはまず無理です。
そうなると、
この地域に優先的に送ろう、
とか、
この問題解決のために優先的に使おう、
というような優先順位が出来ます。

一つしか、そういう団体がないと、その中で「優先順位が低い」とされた地域や問題を抱えている人には、救援の手が回らない、ということが起こり得ます。
また、そういう判断というのは、人為的に行うことですから、判断が間違っていた、という可能性もあるわけです。

そのことを考えた場合、義援金などを募る窓口などは、複数あった方が良いです
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